想いを形にし、
暮らしを豊かにする建築
建物の機能設計はもちろん、時間や体験、人間関係を考慮した身体感覚の設計を心がけています。共通の経験を通じて理解を深めることを重視し、五感を刺激する要素を建物内外に取り入れ、快適な環境を作り出しています。
自然との調和も重要な要素です。太陽の光や緑を豊かに取り入れることで、居住者が自然とのつながりを感じながら健康的な生活を送ることができます。
耐久性とメンテナンス性にも配慮し、長く利用できる建築物を実現しています。3年、5年、10年、20年、30年と続いていく未来を見据え、さまざまなニーズに対応する仕組みを取り入れています。
長く愛着を持って住んでいただける夢の住まいを実現するお手伝いをいたします。
デイサービスの設計例
まんてん吉祥寺様から、ビルの1階をデイサービスにリニューアルするご依頼を頂きました。
福祉の設計をする時には「ケアをしてあげる」ではなく、「一緒にその時間を過ごす」という点を大事に考えています。
スタッフさん、利用者さんのエリアと分けず、事務所と利用者さんが一体になる空間。デイサービスにおいて、料理は厨房で作って配膳するという考え方が一般的ですが、当施設ではオープンキッチンが設けられ、利用者が手伝ったり、調理しながら話ができるようにしてコミュニケーションがはかれます。一緒の時間を過ごすことで一体感が感じられます。
デイサービスのリビングからトイレに行くには2回曲がるように設計しています。「○○さんがトイレに行った」とか「トイレから出てきた」とならないよう、リビングにいる利用者さんからはトイレが見えない配置にしました。
トイレはスタッフルームの横を通る導線にしているので、スタッフさんは「いつまでもトイレに入ってるね。変だね。」と気づくことができます。
リビングに面した玄関にはガラスのパーテーションを作り、リビングから玄関が見えないようにしています。ドアを開けてすぐリビングではなく、一息おいて中に入る。「外にいる」「中にいる」の意識が変わる仕掛けです。
リビングから玄関が丸見えになっていると、ドアが開いた時に「誰だ」と構えてしまいます。パーテーションがあることで、「誰かきた」とワンクッション置くことができます。
利用者さん以外の方、事務手続きの方やスタッフさんは、入り口の横にあるもう一つ専用の入口を通ります。出入りが激しいと落ち着かないので、利用者さんがリラックスして過ごせるように配慮しました。